太極拳の教室に通うと最初に覚える言葉かも知れない、「放松」。これを中国語風の発音で「ふぁんそん」と読みます。教室の先生がおそらく何度も繰り返して使うので、とっても大切なことだとすぐにわかるはず。
日本語と同じように中国語でも言葉は多義的にいくつかの意味をもつ場合があり、放松も単に意識を持っている状態を指す場合もあります。そのような場合は、気持ちの準備ができているというのがとても大切です。
右手を使っているときに意識は右手にあるのですが、そこに意識を集中させず、反対の左手をいつでも動かせるように意識を配しておくことを放松と呼ぶ場合があると、前回の中国での研修で知りました。
一般的にはリラックスした状態を指すようです。これなら無駄な力を抜き、いつでも動けるような状態であれば合格です。しかし、すぐに放松が足りないと先生たちから言われるようになります。
ここには用語の多義性が関わっており、いくつかの意味を一つの言葉が言い表している事情があります。さらに深い放松とは、丹田に意念を集めて、身体が接地した感覚を意味します。
丹田とはお腹のことだと考えて差し支えないでしょう。ですから問題は身体が接地した感覚の方かも知れません。全身がリラックスしてくると身体を支えることに意識が集まります。
このとき、足裏で身体を支えているのが感じられる状態を接地したといいます。すると丹田が足の上に乗っているようにも感じられ、丹田で身体を操作することが可能になります。
注意して欲しい言葉に「軽松」(ちんそん)という言葉があります。これを辞書で調べると怠けるという意味が紹介されています。つまり軽松とは、身体感覚を無くして動けなくなっている状態です。
太極拳ではリラックスするのを大変重要視しています。身体が怠けている(ちんそん)のではなく、リラックス(ふぁんそん)している状態で動作するからです。
今ブームを迎えているメディテーションは作業効率を向上させ、また幸福感を得るそうです。太極拳を始めた人たちの中にも、放松を体得しようとヨガなどを初めてメディテーションを取り入れる人が少なからず見られます。
でもメディテーションと放松とは似ている点もあるのですが、やはり大きな違いもあって、メディテーションでは太極拳に結びつきにくいようです?
もっとも似ているのは脳波はどちらも瞑想に近づいた状態を示すという現象でしょう。脳波計を使ってメディテーション状態を実際に測定しながら、放松すると瞑想状態になっていることを示しました。
もっとも大きな違いとして、メディテーションは動くことを前提にしていない点を挙げられます。メディテーションは基本的に座った状態か、身体を横にして行います。それに対して放松はどのような姿勢でもあまり影響が出ないように訓練します。
リラックスしていると直ちに動ける状態になっているのですが、メディテーションだとすぐに動くことができず、太極拳ではその点が大問題になってしまいます。
理論的に考えれば、東洋の世界観では生命は動くことに本質がありますから、動くことを前提にしたリラックスを求めるべきです。
メディテーションと効果はよく似ています。身体を休めて機能を調整する働きがあるとされ、免疫力を向上させるともいわれます。確かに放松を体得してから、体調の維持が楽になったと報告を受けます。
また学生たちからは気力が回復したという報告も受けています。メディテーションで幸福感を得るのにも似ているように思います。入眠の促進効果があるのも同じです。身体を横たえて放松を行うと、身体の中心から手足がほのかに温まって入眠が早くなるようです。
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